AND MORE! INSTINCTブーツ編

モトクロス用品を選ぶとき、カタログを見ただけではわからないことってありませんか?

ここではスペースに限界のあるカタログよりも、もう少し突っ込んだAND MOREな内容をご紹介していきます。

用品選びの際に参考までにお役立ていただけたら幸いです(o´∀`o)ノ



AND MORE!

INSTINCTブーツ編


今回はFOXのハイエンドモデルブーツにして、元々ウエアブランドのFOXを今や世界の3大ブーツブランドのひとつに押し上げた「INSTINCT(インスティンクト)2.0ブーツ」についてお話しします!



世界最大のモトクロスマーケットであるアメリカでは近年、3大ブランドのブーツがシェアを席巻していますが、何を隠そうそのひとつがFOXなんです!

ウエアブランドのFOXが、ブーツのシェアで専門ブランドと肩を並べているのはちょっとスゴイことなんですよ!


他のウエアブランドでブーツをラインナップしているとこもあるにはあるんですが、トップライダーが採用することはまずないですし、どーしても安物感が否めない...

ダンジーとか、ロクスンとか、名門TEAM PROCIRCUITの面々とかを納得させるINSTINCT!サスガですねー(*´-`)



さて、それでは早速INSTINCTの何がそんなにスゴイのかを熱く語らせていただきマスᕦ(ò_óˇ)


まずはINSTINCT 2.0ブーツの名前について!

INSTINCTは直訳すると「直感」。

つまり「バイクや路面からの情報を遮ることなく、直感的なライディングを可能にするブーツ」ということですね。

そして、続く2.0はマイナーチェンジ以降のモデルを表す表記です。

INSTINCTは2013年にデビューし、その頃から業界をザワつかせるほどのスペックを持っていましたが、2015年に更なるマイナーチェンジが施されています。


マイナーチェンジで変わったところはコチラ⇩

まとめると、
①バックルを使いやすく!
②つま先を幅広にしてジャパンフィット!
③ソールを薄く、頑丈にして低重心化!
などなど、主な変更点はこの3点。

特に幅広は日本人に嬉しい変更点!
日本人の足は幅広•甲高と言われますが、実は諸外国人と比べてもさほど甲高ではないんです。
ただ、草履文化の長かった(からと考えられている)日本やアジア諸国は幅広の傾向が確かにあり、靴文化の欧米向けに作られたブーツでは、小指の辺りが当たって痛くなったりすることもシバシバでした...
INSTINCTが幅広に改良されたのは、ジャパンフィットとは言ったものの、実は日本だけでなく全世界の平均向けに施されたものですが、これで無駄なワンサイズアップも避けられますし、喜ばしいことに変わりありません!

低重心はおそらくブランドアンバサダーのカーマイケル先生の飽くなき探究心によるものでしょうσ^_^;
開発陣は大変だったでしょうが、使う側としてはシフト操作もしやすいし、踏ん張りやすく、フットペグに体重をかけやすいので、コーナリング時などのトラクションもコントロールしやすくて嬉しいばかり!

マイナーチェンジ大成功!ですね(v^ー゚)

名前の由来がわかったところで、INSTINCTの基本スペックについてお話ししていきますね。

カタログにはFUNCTIONとして、下記の内容が書いてあります。
◾️ベルクロレスシンプレート
◾️ダイナミックコアスタビライザー
◾️ヒンジロックアウトシステム
◾️フローレスストラップ&パス
カタログにもスペースを有効活用した説明がありますが、もう少しくだけた、わかりやすい表現でご説明してみようと思います。

まず「ベルクロレスシンプレート」

これはその名のとおり、ブーツでは一般的なスネ部分のベルクロを取っ払っちゃいました!ということ。

僕も実際INSTINCTを見るまでは、このベルクロはあって当たり前と思ってました!

でも!

確かにこのベルクロのせいで、ブーツを履いて、シンプレートを合わせてベルクロを貼り付けて、つま先側から順番にストラップを留めていき、さあ最後の一本を留めるとき!

ストラップに引っ張られることでシンプレートがズレて、ベルクロにつられて合わせ面がクシャクシャになるっていう経験はよくしてました!

こうなると一回ベルクロをはがして、またストラップを留めなおすんですけど、やっぱりベルクロ部分がクシャクシャになるんですよねー( ´_ゝ`)チーン

諦めてそのまま乗っちゃうと、あとあとヨレて出来たシワが食い込んで痛い!なんてことも...
INSTINCTを履いて思いました。
うん!ココにベルクロは無い方がイイ!と。
図を見てみると、ベルクロが無くたってしっかりと合わせ面を密閉してるのがわかりますよね?
実際履いてて、バイクの洗車の時についでにブーツを履いたまま高圧洗浄機で洗ったりしますけど、浸水もほとんどないですしね。

うん!ベルクロ、やっぱりいらない!


シンプレートがセパレートタイプなのも好評価で、他社のハイエンドモデルとエントリーモデルの違いとして挙げられることが多い点がコレ!
セパレートにすると高くついちゃうけど、機能性は大違い!
ベルクロの話で出てきたシワが、セパレートだと格段に出来にくいんです(^-^)v

そして次は「ダイナミックコアスタビライザー」と「ヒンジロックアウトシステム」

...皆さんついてきてくれてます?
モトクロス用品マニアのお話はまだもうちょっと続きますので、出来れば最後まで読んでくださいね(人´∀`*)


ダイナミックコアスタビライザーとヒンジロックシステムは、それぞれ足首に曲げ方向と伸び方向の強い力が加わった時に、一定以上の動きを制限するもの。


近年、足首周辺にピボットを設けて、前後方向の柔軟性と、横方向、ねじれ方向のブレース性を両立したブーツが主流になってきました。

前後方向にはスムーズに動く柔軟性、いいですね(*´∀`*)


ですがそれだけでは、ジャンプで飛びすぎたときのフラット着地や、深い轍の中をコーナリング中に路面に足を取られて持ってかれたときなど、聞くだけでヒヤッとするシーンでは困ってしまいますね...(((;゚ρ゚)))アワワワワ

そこで各ブーツメーカーはピボットブーツを作る際、それぞれの機構で前後の動きを制限しているのです!

GAERNEとSIDIはピボットの内側にスリットを設けて、その範囲内でしか前後に動けないという形で、alpinestarsはFOXのダイナミックコアスタビライザーのようなものが前側にもついていて過剰な動きを抑制するなどなど。

GAERNE・SIDIは制限しつつ、動き重視。

alpinestarsはそもそも動きよりがっちり保護重視。

個人的には長い目で見るとFOXの機構が一番いいとこ取りじゃないかと思います。

スリット式は長く使っているとちょっと不安だし、前後ブレードだと動きやすさが損なわれすぎちゃうので。

そこのところは、皆さんがブーツに求める性能によって選んでいただけたらいいなと思います( ᐛ )و


最後は「フローレスストラップ&パス」

これはベルクロレスと密接な関係があります!

ストラップとパス(ストラップの根元側がささる、FOXでいうと丸い部分)がフローレスというのはどういうことか?

⇩こんな感じです!

バックルとストラップ、パスに工夫して、留めた状態でもある程度動きの自由度を持たせた機構ということですね!

これがベルクロレスと連携していい仕事をしています!


コーナリング中に前に出していた足をしまうときや、ジャンプの着地で足首が入ったときなど、ブーツは構造上、足首を動かすとシンプレートが引っ張られます。

従来のブーツだと、このときにシンプレートが柔軟に動けず、スネに食い込むなどの不快感の原因になってました...orz

ところが!

ベルクロレスのおかげで、足首の動きで引っ張られたシンプレートはきちんと足に追従できるようになりました!

なので、ストラップが邪魔しちゃイカンということで、フローレスになったのです!

二人で一つの目的に向かう。

上手くいってる夫婦のようですね(•̀ᴗ•́)و ̑̑


カタログにはこんな事が書かれていたんですねー

ここまで知るとINSTINCTが好きになっちゃいますね(*´∀`*)


では次に、他社製品との比較を見てみましょう!

代表的なブランドのハイエンドブーツを今までいろいろとコネコネしてきた経験で下記のグラフを作ってみました!

このグラフに関しては、なるべく間違ったことを伝えないよう注意はしていますが、あくまで個人の意見として聞いてくださいね(人´∀`*)

それから、多少FOXビイキになっているのもご了承ください!

こうして比べてみると各モデルの特徴がわかりやすいですね!

バランスタイプのINSTINCT 2.0!

プロテクションの鬼TECH10!

動きやすさNo1のX-FIRE2!

動きも防御も優れ、トラクション重視のSG12!

みたいな感じでしょうか?

各ブランドの関係者の皆様、もし偏りがあったらすみません...

個人的にいろいろ触って、履いてみたイメージのグラフなのでご了承ください(。v_v。)ペコリ



以上長々とお話ししてきましたがいかがでしょうか?

皆さんのブーツ選びの参考になったら幸いです!

INSTINCT 2.0は僕も履いていて、とても気に入っているブーツです!

サイズ合わせや、質問等がある方はぜひ店頭まで遊びにいらしてください。

あ!

その際はできれば、普段使っているニーガード、またはニーブレースをご持参いただけると助かります。


それではお待ちしておりまーす(*・v・*)/バイバイ


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モトクロスのグローバルリーダー「FOX」と3歳からの電動バイク「ヨツバモト」 2つの轍(ラット)がメインの専門店。

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